空売り取引を始める前に - バリューサーチ投資顧問の「株式投資に生涯つきあう法」
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「損切りルールの設定」について~空売り取引を始める前に知っておくべきこと!【その7】(最終回)

本日は、「空売り取引を始める前に知っておくべきこと!」の最終回に当たり、「損切りルールの設定」についてお話ししたいと思います。空売りの場合は株価の上値は無限ですので損失も無限です。しかも信用取組には追証があり、また一定の期限があります。このように空売りは大きなリスクを伴う取引ですので、当社のお客様には損切りルールを設けることをお奨めしています。

と言っても損切りルールを設けることは決して簡単なことではありません。例えば、損切りラインをどの程度にするかについても、値動きが比較的穏やかな大型株と新興市場の小型株や低位株とは所詮ボラティリティ(価格の変動性)が違いますので、同じように扱うことはできません。

また、株価が上昇している要因がはっきりわかっている場合とわからない場合とでも対応が違ってきます。例えば、業績の上方修正ならば、その内容次第で持続的な上昇か、一時的な上昇かはある程度判断できますので、前者ならば即損切り、後者ならば押し目を買い戻すという対応になります。

好材料が出ても具体的に業績に結びつくかどうか不確実な場合は、ひとたび人気が剥落すれば株価は下がりますので、このタイミングで買い戻すチャンスはあります。一番難しいのは上昇している要因が全くわからないケースです。例えば、密かに買い占めが行われている場合などですが、この場合は一定の損切りラインに来たら即手仕舞いが良いでしょう。

要するに、損切りラインは不可欠ではありますが、機械的に設ければ良いというものではないということ、そして大事なことは加えるならば、自身の売り値には何の根拠もありませんので、それに拘らないということです。拘り過ぎると失敗の元になります。

それでは、また!


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空売り銘柄の探し方は?⑤~空売り取引を始める前に知っておくべきこと!【その6】

ロシアのウクライナ侵略と言い、中国のロックダウン政策と言い、最近の株式市場は政治的・軍事的な要因に大きく振り回されています。また、米国が金融引き締めを急いでいるのは11月の中間選挙を意識しての政治的な思惑があるようです。ほんの一部の政治指導者によって翻弄される世界の株式市場、全く嘆かわしい限りです。

ところで、今回は「テーマ」と空売り判断について述べます。株式市場はその時々のテーマが強く意識される局面があります。そして、脱炭素のような大きなテーマがあれば、すぐに消えてしまうような小さなテーマもあります。マネー誌やネットサイトなどでは、「〇〇関連銘柄一覧」などと盛んに囃すものですから、個人投資家、特に初心者はそのような銘柄に飛びつくことが多いようです。

株価が上昇するためには、人気や売買高は大事な要素です。その時々の新鮮なテーマに則った銘柄は、人気が集中し、また売買高の増加を伴うことが多いので、やはり「テーマ」は大事な要因のひとつだと思います。但し、テーマ株には大きな落とし穴もあります。

その一つが、テーマにばかりに夢中になってファンダメンタルズ(業績や割安度)が無視されがちになること、もう一つはテーマ相場は短期間で終焉する恐れがあることです。このような観点から恰好の空売りの対象になります。

因みに、有望テーマに関連する銘柄に投資する「テーマ型」投信は旬が終われば動きが取れなくなりますので、手を出してはいけない商品の一つです。

それでは、次回まで!



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空売り銘柄の探し方は?④~空売り取引を始める前に知っておくべきこと!【その5】

今回は「好材料」(除く業績面)と空売り判断について述べます。好材料が出れば、ほとんどの場合、株価は上がります。中にはかなり長期に亘って上昇するケースもあります。ただ、このように好材料で株価が上がった場合は、恰好の空売り対象になり得ます。なぜならば、好材料について分析不足ゆえ、人気に乗じたハシャギ買いが起こりやすく、株価が実体以上に買われることが多いからです。

一番大事なことは、好材料が当該会社の業績にどの程度のインパクトを与えるのかを具体的に知ることです。何となく良い材料では不十分です。当材料が業績面でいつ効果が出るのか、また現在の業績をどの程度押し上げるのかを調べることです。この程度のことは、当該会社のIR部署に確認すれば、大体の感触はわかります。

業績の押し上げ効果が小さい場合やほとんどない場合、また10年後に効果を発揮するといった夢のような材料では、急上昇後の株価は耐えられませんので、恰好の空売り対象になるということです。

但し、人気化した株価は直ぐには下がりませんので、急上昇したからと言って直ちに空売りを仕掛けるのはリスクがあります。何週間にも亘って週足で陽線を立てることもあり、上昇が一服したのを見てから売るのがより安全でしょう。

それでは、次回まで!


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空売り銘柄の探し方は?③~空売り取引を始める前に知っておくべきこと!【その4】

今回は「成長性」と空売り判断について述べます。成長株とは将来の高成長を見込んでかなり割高まで買われている銘柄です。PERで言えば、100倍以上の銘柄も多数あり、時には何百倍という銘柄すら出現します。PBR10倍以上、そして無配株というのが一般的です。

実はこの成長株こそ空売り対象として最も面白いと言えます。PER100倍というのは100年先の利益まで織り込んでいるわけですから、どんな高成長でも買われ過ぎなのは明らかだからです。ただ、このような銘柄でも上昇トレンドにあるうちは売りを控えた方が良いでしょう。バリュエーション(割高・割安度)を無視し、人気に乗じて買い上がる投資家は結構おり、青天井になることも多いからです。

やはり成長株は多少でも成長鈍化の兆しが見えてきた時こそ売りチャンスだと思います。成長株が成長鈍化した時の売られ方は半端でないからです。例えば、将来の高成長を見込んでPER100倍まで買われた銘柄が成長鈍化した時には一気にPER20倍~30倍まで売られるわけですから、株価は3分の1や5分の1になることもザラなのです。

成長鈍化は市場で高付加価値として評価されてきた独自技術や商品がコモディティ化(一般的な商品になること)した時や、資金力の大きい大企業がその分野に参入して競合した時、また広告宣伝費など先行投資の効果が将来の利益と見合わない時などに起きます。

最後にまとめると、成長株は成長鈍化の兆しが見えてから売っても十分間に合うということです。

それでは、次回まで!

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空売り銘柄の探し方は?②~空売り取引を始める前に知っておくべきこと!【その3】

東京市場は、不透明な外部材料が多いとは言え、決算発表の内容は予想以上に順調ですので、そろそろ底打ちから反発の動きが期待できそうです。

さて、今回は空売り銘柄の探し方についての2回目です。前回、株価が買われ過ぎの要因になりやすいのは、「業績」、「成長性」、「好材料」、「テーマ」と述べましたが、まず、空売りでなぜ利益を上げることができるのかを考えてみたいと思います。

それは投資家の分析不足や情報不足また人気に乗じたハシャギ買いなどにより、株価が実体以上に買われるケースが多く、しかしながら時間と伴にその実体に収れんされていきますので、ここにチャンスがあるということです。

それでは、最初に業績と空売り判断について述べます。例えば、サプライズの上方修正で株価が急伸するケースでは、チャートだけ見るとどうしても売りたくなります。ただ、このケースでは多少調整はあっても、大きく下がることはあまりありません。常に押し目買い意欲が強いからです。要するに好業績株はどんなに上昇しようとも空売りの対象にはなりにくいのです。

一方で、サプライズの下方修正の場合はどうでしょうか。この場合は即空売りを仕掛ける手はあります。情報が行き渡るのに時間がかかることも多く、株価は漸次的に下落するケースがあるからです。しかしながら、悪材料を受けて一気に売られる場合は大底を売り叩くことになりかねませんので要注意でしょう。

最後にまとめると、既報の業績という要因は客観的事実ですので、あまり買われ過ぎ、売られ過ぎという現象は起きにくく、従って既報の業績では比較的空売りを仕掛けにくいということです。

それでは、次回まで!


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空売り銘柄の探し方は?①~空売り取引を始める前に知っておくべきこと!【その2】

本日は空売り銘柄の探し方についてお話しましょう。

株価は一時的とは言え、多くの場合、買われ過ぎと売られ過ぎという現象が起きます。そこで、買われ過ぎの銘柄に空売りを仕掛けるのはひとつのやり方です。ただ、もぐら叩きのように株価が急騰したから売れば良いというわけでは決してありません。

ところで、逆発想で株価が買われる要因について整理してみたいと思います。まず、1.業績が良い、2.成長性が高い、3.割安感がある、4.好材料がある、5.時代のテーマに合致している、6.需給面が良好、7.テクニカル面が良い、8.レーティングの引き上げ、9.買い占めの対象になっている、等々でしょうか。

そして、これらの中で、株価への直接的なインパクトが小さく、むしろ副次的な要因と言えるのは、3の割安感、6の需給面、7のテクニカル面(除くデイートレーダー)、8のレーティングということになると思います。

従って、株価が買われすぎの現象が起きて空売りを仕掛ける要因になりやすいのは、「業績」、「成長性」、「好材料」、「テーマ」ということになります。要するに株価が上がっている要因が明確なことが空売り銘柄の条件になるということです。一方で「買い占め銘柄」のように要因不明の上昇銘柄は売り対象にしてはいけないと言えます。

次回以降は「業績」、「成長性」、「好材料」、「テーマ」の各々の要因と空売り判断についてお話しましょう。

それでは、また!


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空売り取引の目的は?~空売り取引を始める前に知っておくべきこと!【その1】

それでは最初に空売り取引を行う目的についてお話したいと思います。空売り取引を行う目的をはっきり意識することでやり方も対処方法も変わるからです。

まず、保有株の下落をヘッジする目的で空売りすることはよくあると思います。ただ、この場合は保有株と同じ業種を売らなければヘッジにはなりません。例えば、半導体関連株を保有していて、もしヘッジ目的で医薬品株を売り建てたところで、保有株は下がり、空売り株が上がるというダブルパンチを受けかねないからです。とは言え、半導体関連株の中で良し悪しを判断するのは簡単な作業ではありません。

また、下落相場を予想して空売りを仕掛けるケースは多いと思います。ただ、思惑どおり日経平均が下落しても、空売りした銘柄が逆行高するケースも度々あります。従って、下落相場を予想するならば、個別銘柄の空売りよりも、ETF日経ダブルインバース上場投信(1357)を買う方が安全性が高いと思います。日経平均が下がれば、ほぼその倍の率で上昇しますので、これほど確かな投資対象はありません。また、買い取引ですからリスクは限定的です。

当メルマガが対象とする空売り取引は、相場の強弱にあまり関係なく、あくまでも個別銘柄の値下がりを見込んだキャピタルゲイン狙いの取引です。相場が上昇トレンドであろうと、下落トレンドであろうと、売り対象になる銘柄は必ずあります。そして、それなりにボラティリティ(変動幅)が大きい銘柄になりますので、それ故、面白さと一方で大きなリスクがあります。従って、銘柄選別が全てと言っても過言ではありませんが、個別銘柄の分析だけで事足りるわけでもありません。

次回は空売り銘柄を選別する際のポイントについてお話しましょう。
それでは、また!


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空売り取引を始める前に!

大昔の話になりますが、大手証券では信用取引口座を開設するには1,000万円以上の預かり資産があることが条件でした。当時、一証券会社に1,000万円以上の預かり資産がある顧客は、その時の貨幣価値からして相当の富裕層という認識でした。その彼らですら、空売り取引はリスクが大きいからやらないという顧客が大半で、空売り取引を行うのはほんの一部の特殊な顧客という状況でした。

翻って現在はネット証券全盛期であり、誰でも簡単に信用取引口座を開設することができ、空売り取引もかなり一般的になってきました。ネット証券サイドに追加保証金を取りっぱぐれないシステムが出来上がったことが大きな背景だと思いますが、加えて、昨今の日本株は力強い上昇トレンドにあるとは言い難く、買いだけでなく、売りも合わせる手法が拡がりつつあるということなのでしょう。

しかしながら、空売りは簡単な取引ではないことはしっかり認識しておくべきだと思います。「タイ焼きの頭としっぽはくれてやれ」という相場格言がありますが、これはタイを1匹まるごと食べるのが最も理想的ですが、実際の株式取引では底値で買って天井で売ることなどはまずできないという意味です。多くの投資家の皆さんが保有株を天井で売ることが如何に難しいか経験しているはずです。ただ、保有株を売却した後にどんなに株価が上がろうと悔しい思いをするだけですが、空売りの場合はそうはいきません。

当社でも2010年から空売り銘柄を推奨するサービス(信用空売り型)を始めていますが、お客様の期待に応えられたことは多かったと思いますが、当社としても教訓を得させられたことも数々あります。しかし、我々はプロですから、12年の長きに亘る成否を糧に多くのことを学び、たくさんの経験を積み上げ、成功確率を少しでも高める手法を追及してきました。

そこで、当メルマガの読者の皆さんに「空売り取引を始める前に知っておくべきこと」と題して、今後数回に亘って、当社の長年の経験を披露させていただきたいと考えています。

それでは、乞うご期待ください。


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プロフィール

バリューサーチ投資顧問株式会社

Author:バリューサーチ投資顧問株式会社



「投資助言サービス」をご提供。
○金融商品取引業者…関東財務局長(金商)第966号


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